おかあさんのいなくなったガーコとチビなんですが、これが元気なんですね。お姉さん気取りのガーコと、甘えん坊のチビ。そこらじゅうを走り回ります。
ウチの廻りって当時は田んぼばっかりだったので、季節によっては田んぼも走り回ります。カラスに追っかけられたりなんかして。遊んでるところを見つけて呼んでみたら、クルっとこっちを見て、走って帰ってきたり、かわいいものです。
こんなこともありました。
チビが外で、どっかのネコとケンカしてるんですね。ガーコはウチの中で気が気じゃないのです。ソワソワしてます。しばらくするとチビが逃げ帰って来ます。シッポを太くして。そしてガーコと何やら「ウニャウニャ」相談すると、ガーコが威勢良く飛び出して行ってケンカの続きです。チビはもう安心したのかウチの中で知らんフリです。
そのうち、オヤジが「うるさいなあ」ってんで、出て行くとケンカは終わるのがパターンなんですがね。
それから、こんなおかしなこともありました。
チビが、ガーコの髭を食べちゃうのです。チビはおいしそうにバクバク食べます。で、ガーコは抵抗もしないで気持ちよさそうに食べられています。そのうちガーコの髭は無くなってしまいました。
ネコの髭って平衡感覚をとるための道具でしょ（違ったっけ？）。だからガーコまっすぐ歩けないんですね。フラフラ。
ま、無くなっちゃうとチビも食べなくなるし、そのうちガーコの髭も生えてきてやれやれなのです。
で、まあ、この２匹が仲が良いわけですよ。２匹ともメスなんで子供産むわけね。しかも同時期に。
よくもまあ、ポンコに似たもので、２匹して１個のダンボールの中で「お腹さすれ」ってうるさいわけ。で、産まれたら産まれたで「見るな触るな近寄るな」ってこれまたうるさいわけ。
子供も子供で、産まれてみたら目の前にお乳の張ったメスネコが２匹転がってるわけ。どっちが自分の親かなんて分かったものじゃありません。ガーコもチビもそんなの分かってるはずありません。きっと。
